EC物流代行会社の選び方

無数に存在するEC物流代行会社から委託先を選定する際は、単なる「相性」ではなく、自社の事業成長におけるボトルネックを解消できる戦略的パートナーであるかを見極める必要があります。ここでは、経営課題に直結する選定基準を解説します。

自社の成長を止めないEC物流
代行会社の選び方

単なる作業委託にとどまらず、物流を競争力に変えるために重視すべきポイントを紹介します。

管理体制

現場の運用力とシステム基盤が、自社の高度な要件に合致しているかの確認は必須。特に、イレギュラーな事態にも柔軟に対応できる品質管理体制が構築されているか、以下のポイントをチェックしましょう。

  • BtoB(店舗卸)とBtoC(個人配送)の在庫およびシステムの一元管理が可能か
  • コンテナでの直接入庫(デバンニング)に対応し、港近郊の立地によるドレージコスト削減が見込めるか
  • メガセール等の急激な物量波動に対し、遅延なく出荷できるキャパシティがあるか
  • 家具や家電などの大型・特殊商材の保管、配送ノウハウを有しているか
  • 全数検品や柔軟なセット組み、流通加工に正確に対応できる現場体制があるか
  • 派遣スタッフ主体の現場ではなく、熟練の自社社員による高精度な運用がなされているか

さらに、海外コスメやサプリメントなどを扱う場合、薬機法に基づく化粧品製造業許可などの専門ライセンスが不可欠です。日本語ラベルの貼り替えを含め、法規制をクリアした管理体制に注意して委託先を選定することが、ビジネスの停滞を防ぐ鍵となります。

費用

物流コストは大きく固定費と変動費に分類され、一般的に以下の項目が挙げられます。

  • システム利用費
  • 入庫料
  • 倉庫保管費
  • 検品料
  • 資材費
  • 梱包料
  • 配送代行料・輸送費
  • その他オプション料

料金体系は代行会社によって月額固定制従量課金(成果報酬)制、またはその複合型が存在。しかし、表面的な単価比較だけでは不十分です。港湾からのドレージ代(横持ち運賃)の削減や、BtoBとBtoCの拠点分散による無駄な二重コストの解消など、見えない経費まで含めてトータルで費用対効果を判断する必要があります。

実績

委託先の選定において、取り扱い実績の有無は品質に直結。自社と似た商材を扱った経験はもちろん、家具や家電などの大型・特殊商材の配送ノウハウや、化粧品の薬機法対応、食品の温度管理など、専門性の高い領域を任せられる熟練スタッフが現場に在籍しているか厳しくチェックすることが重要です。

柔軟性

事業拡大を止めないためには、業者のイレギュラー対応力が鍵を握ります。大型セール時の急激な物量増を乗り切る波動対応力や、土日祝日を含めた出荷体制の有無は必見。さらに、実店舗とECで異なる複雑なセット組みや流通加工にも応えられるか。特にイベント等で波動が大きくなる商材を扱う場合、マニュアル一辺倒にならず、現場主導で柔軟に伴走してくれるパートナー選びが不可欠です。

立地

倉庫の立地は、配送スピードだけでなく物流コスト全体にも大きく影響します。特に、海外から商品を仕入れている場合、港の近くに拠点を構える会社を選ぶことで、輸送コストを抑えることが可能です。

また、実店舗向けとEC向けで倉庫が別々になっていると、管理の手間やコストが二重にかかるケースも少なくありません。自社のビジネスモデルに合った立地かどうかを確認し、トータルでコストを抑えていくことが重要です。

環境

商品の保管環境が適切かどうかは、品質の維持とブランドの信頼性に直結します。食品であれば温度管理、化粧品やサプリメントであれば法律上必要なライセンスの有無など、取り扱う商材に応じた設備と対応力が備わっているかを確認しましょう。

また、倉庫の環境については実際に現場へ足を運んで保管状況や作業環境を自分の目で確かめることも大切です。委託後のトラブルを防ぐためにも、必ず確認しておきましょう。

悩み・要望別のEC物流
代行会社の選び方

EC物流代行会社によって対応している領域得意としている領域が異なります。新規立ち上げの場合であれば、初期費用や固定費を抑えて立ち上げ支援を行っている企業、事業拡大や波動対応の場合であれば、全国に他営業所を多く持っている企業を選ぶことをおすすめします。また、価格改定や安く済ませたいと考えている場合には、移行手数料が安い、価格保証を行っている企業を選ぶ方が良いでしょう。

当メディアでは、悩みや要望別におすすめの企業を紹介していますので、是非参考にしてみてください。

【商品特性別】
EC物流代行会社
おすすめ3選
輸入品向け

湾岸での荷卸~検品で
コストを削減

ダイワコーポレーション
おすすめの理由
  • 関東の湾岸地域に30拠点※1を構え、コンテナ荷卸から発送までを代行。運送費を削減し、販売・出荷までのリードタイムの短縮が見込める
  • 20年にわたり遵守してきたISO認証※2に基づく厳格な運用により、検品を標準化。海外製品の初期不良を見極め、不良品の流出を防ぐ
主な取り扱い商品
  • 家具・インテリア
  • ホビー・フィギュア
  • 雑貨
  • など

ダイワコーポレーション
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ダイワコーポレーション
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実店舗併売向け

ECと直接店舗の
在庫を一括管理

関通
おすすめの理由
  • 倉庫と受注管理システムの連携で、更新待ちによる欠品や売り越しのリスクを軽減。複数ショップの在庫を即座に同期し、販売機会を逃さない
  • 今どの荷物がどの棚にあるかをデスクから1件単位で特定。現場の全作業をデータ化するツールで、梱包や検品等の進捗を即座に集計できる
主な取り扱い商品
  • 美容・化粧品
  • サプリメント
  • 日用品
  • など

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関通に
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季節需要商材向け

従量課金制で
固定費を抑制

オープンロジ
おすすめの理由
  • 4温度帯管理(常温・定温・冷蔵・冷凍)に対応。おせちや贈答用スイーツなど、鮮度が命となる季節商品の劣化を防ぐ
  • 初期費用・固定費ゼロ※3の従量課金モデルを採用。全国70拠点※4のネットワークがあるため、急激な波動に合わせた保管スペースを確保できる
主な取り扱い商品
  • 冷凍・冷蔵スイーツ
  • 和洋菓子・お酒
  • 食品・調味料
  • など

オープンロジの
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※1・2 参照元:ダイワコーポレーション公式HP|2026年2月調査時点(https://daiwacorporation.co.jp/lp/ec/ ※3・4 参照元:オープンロジ公式HP|2026年2月調査時点(https://service.openlogi.com/cold_storage/