無数に存在するEC物流代行会社から委託先を選定する際は、単なる「相性」ではなく、自社の事業成長におけるボトルネックを解消できる戦略的パートナーであるかを見極める必要があります。ここでは、経営課題に直結する選定基準を解説します。
単なる作業委託にとどまらず、物流を競争力に変えるために重視すべきポイントを紹介します。
現場の運用力とシステム基盤が、自社の高度な要件に合致しているかの確認は必須。特に、イレギュラーな事態にも柔軟に対応できる品質管理体制が構築されているか、以下のポイントをチェックしましょう。
さらに、海外コスメやサプリメントなどを扱う場合、薬機法に基づく化粧品製造業許可などの専門ライセンスが不可欠です。日本語ラベルの貼り替えを含め、法規制をクリアした管理体制に注意して委託先を選定することが、ビジネスの停滞を防ぐ鍵となります。
物流コストは大きく固定費と変動費に分類され、一般的に以下の項目が挙げられます。
料金体系は代行会社によって月額固定制、従量課金(成果報酬)制、またはその複合型が存在。しかし、表面的な単価比較だけでは不十分です。港湾からのドレージ代(横持ち運賃)の削減や、BtoBとBtoCの拠点分散による無駄な二重コストの解消など、見えない経費まで含めてトータルで費用対効果を判断する必要があります。
委託先の選定において、取り扱い実績の有無は品質に直結。自社と似た商材を扱った経験はもちろん、家具や家電などの大型・特殊商材の配送ノウハウや、化粧品の薬機法対応、食品の温度管理など、専門性の高い領域を任せられる熟練スタッフが現場に在籍しているか厳しくチェックすることが重要です。
事業拡大を止めないためには、業者のイレギュラー対応力が鍵を握ります。大型セール時の急激な物量増を乗り切る波動対応力や、土日祝日を含めた出荷体制の有無は必見。さらに、実店舗とECで異なる複雑なセット組みや流通加工にも応えられるか。特にイベント等で波動が大きくなる商材を扱う場合、マニュアル一辺倒にならず、現場主導で柔軟に伴走してくれるパートナー選びが不可欠です。
倉庫の立地は、配送スピードだけでなく物流コスト全体にも大きく影響します。特に、海外から商品を仕入れている場合、港の近くに拠点を構える会社を選ぶことで、輸送コストを抑えることが可能です。
また、実店舗向けとEC向けで倉庫が別々になっていると、管理の手間やコストが二重にかかるケースも少なくありません。自社のビジネスモデルに合った立地かどうかを確認し、トータルでコストを抑えていくことが重要です。
商品の保管環境が適切かどうかは、品質の維持とブランドの信頼性に直結します。食品であれば温度管理、化粧品やサプリメントであれば法律上必要なライセンスの有無など、取り扱う商材に応じた設備と対応力が備わっているかを確認しましょう。
また、倉庫の環境については実際に現場へ足を運んで保管状況や作業環境を自分の目で確かめることも大切です。委託後のトラブルを防ぐためにも、必ず確認しておきましょう。
EC物流代行会社によって対応している領域、得意としている領域が異なります。新規立ち上げの場合であれば、初期費用や固定費を抑えて立ち上げ支援を行っている企業、事業拡大や波動対応の場合であれば、全国に他営業所を多く持っている企業を選ぶことをおすすめします。また、価格改定や安く済ませたいと考えている場合には、移行手数料が安い、価格保証を行っている企業を選ぶ方が良いでしょう。
当メディアでは、悩みや要望別におすすめの企業を紹介していますので、是非参考にしてみてください。
湾岸での荷卸~検品で
コストを削減
など
ECと直接店舗の
在庫を一括管理
など
従量課金制で
固定費を抑制
など